「冬の白鳥」

2023/12月

「冬の白鳥」、今年も来ました。

皆さんは、普段、鳥の観察をしますか?

カンゲキは、白鳥が鳴きながら群れを作って空を飛んでいるのを見て、もう冬なんだなあ。と、冬を感じます。

毎年の冬の恒例の出来事です。

白鳥の鳴き声は結構大きくて響くので、こちらが鳴き声で白鳥が飛んでいることに気づかされることもあります。

群れで飛んでいる光景を見ると、白鳥たちはみな協力しあって頑張っているなあ。なんて偉いんだろう。と、しみじみ思ったりします。

「ハクチョウ」はどこから来るの?

白鳥の仲間は6種類ほどいますが、日本へ渡来するのはオオハクチョウとコハクチョウの2種類です。
両種とも繁殖地は北緯50度以北であり、コハクチョウの方がより北方となります。

コハクチョウの生まれ故郷は、北極圏よりも北に位置する北極海に面した北シベリアのツンドラ地帯です。

夏に卵を産みヒナを育て、冬になると東に分布しているグループは日本や韓国、中国などのアジアへ渡り、西に分布しているグループはイギリス、ドイツ、デンマークなどのヨーロッパへ渡り越冬しています。

世界中で白鳥の群れを観ることができるんですね。カンゲキ、日本だけかと思ってました。

北シベリアで子育てを終えたコハクチョウたちは、家族とともに9月になると、越冬地の日本に向けて飛び立ちます。7月に生まれてようやく飛べるようになった幼い若鳥たちも一緒に渡りをするため、途中で休みながら渡ります。

白鳥の群れはそれぞれが、一つの家族なんですね。夏に生まれたばかりの白鳥が、冬には渡りに参加する。自然は厳しいです。のんびりできません。

編隊飛行の時は親鳥が若鳥の前方を飛んで渡りを助け、時には親鳥と親鳥の間に若鳥を入れて、群れからはぐれないように渡りをします。若鳥が群れについていけなくなり水辺へ降りると、家族も一緒に水辺に降りて若鳥の回復を待ちます。そして家族で一緒に越冬地を目指します。

このようにして親鳥から教えてもらった渡りのルートを若鳥たちは自分の子供に教えていきます。

カンゲキが目にする白鳥たちも、白鳥のご先祖様たちが開拓したルートを渡ってきたことを思うと、人間も白鳥も一人で生きているのではなく、ご先祖様たちの苦労のおかげで生きているんだなあと、とても感慨深いです。

繁殖地の北シベリアは夏でも平均気温が10℃以下のツンドラ気候です。夏は涼しくて過ごしやすいかもしれませんが、冬の気温は零下50℃まで下がり、極寒の地域になります。

水草などの植物を食べる白鳥にとって、水面が凍っては餌を食べることができません。そこで、水辺が凍る前に渡ってくるのです。

「オオハクチョウ」と「コハクチョウ」の違い。

オオハクチョウはコハクチョウと姿は似ていますが、繫殖地や越冬地、渡りのルートなど、多くの点でコハクチョウと違います。

オオハクチョウとコハクチョウの見分け方として、くちばしを見れば違いがわかります。

オオハクチョウのくちばしは黄色い部分が半分以上あり、くちばしは尖っています。コハクチョウのくちばしは黄色い部分が半分以下でくちばしは尖っていません。

白鳥を近くで見たことがないので、オオハクチョウとコハクチョウの区別ができませんでした。

カンゲキの地方で渡来するのは主にオオハクチョウで、コハクチョウは更に南下するようです。

近くで見ることができるチャンスがあれば、確認したいです!

まとめ。

白鳥の観察ができるのは今だけ、冬の間だけ。冬の楽しみの一つにしたいですね。

皆さんのお住まいの地域に白鳥は飛来しますか?外で観察するときには風邪をひかないように、防寒バッチリでバードウォッチングしましょう。

冬の白鳥に感激のお話でした。ありがとうございました。

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